推薦文

20世紀最後の10年間、人類は、科学技術という得体の知れない“ダモクレスの剣”の影に怯えていたところから、世紀を超えて大きくハンドルを切り、人間回帰を模索しだした。
また、永続的な経済成長という幻想に踊らされた日本人も、ここに来て、科学も経済もすべては“人間のため”という原点を、改めて確認し始めている。

「人間から始まり、人間に帰着する・・・」
このあまりに単純明解な命題を、人類は多大な犠牲を払って壮大な実験を行ってきた。
そして、衝突する欲望を止揚させながら、やっと人間の原点に辿りつつある。

人間が宇宙や自然と共生しながら、生きとし生ける、すべての生命を慈しむ−−−
「私の神は、私の心にあり!」
と謳ったブルガリアの詩人ボテフ。
ビジネス戦士平田淳三氏は、その神の宿る
“至高の宝―人間”
を、ビジネスの傍ら、西アジア/中東の秘境を中心にファインダーを覗き、
自然のキャンバスから切り取ってきた。

ここに、プロ・アマを超えて本来の人間像に迫る平田淳三氏の作品は、
“人間賛歌”
を高らかに謳いあげる。

写真家:山内 住夫
(日本広告写真家協会会員)

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